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【イベントレポート】SMALL BUSINESS LABO ビジネスピッチ第1回 / 優秀賞は「サーカスキッチン」古市邦人さんに決定

#JIRIN
2021.07.26
2021年7月24日(土)、鹿猿狐ビルヂング3階「JIRIN」にて、株式会社中川政七商店・N.PARK PROJECT主催の、SMALL BUSINESS LABO ビジネスピッチ 第1回を開催しました。

SMALL BUSINESS LABO「ビジネスピッチ」は奈良で起業したい方、新事業をスタートされたい方のアイデアをブラッシュアップいただける場。いいお店・いいサービスを奈良の地に増やすことで、奈良を元気にしていこうと取り組むN.PARK PROJECTでは、ビジネスのアイデアを磨いていただくため、3か月に一度ビジネスピッチを開催しています。

なお、優秀者に選ばれた方には中川政七商店による事業サポートを提供いたします。
参考:類似イベントや事業者との違い(違いがわかりやすいよう、各内容は簡略化して記載しております。イベントによって上記と異なる場合もありますがご容赦ください)
第1回となる今回は12名の応募者のなかから5名の登壇者を選出。選ばれた5名には当日、ビジネスアイデアをプレゼンテーションしていただきました。

それぞれのビジネスアイデア紹介

1人目に発表いただいたのは、株式会社渡辺写真館の渡邊 あきのさん。家業を継ぎ、現在3代目社長として写真館を運営する渡邊さんからは、「『奈良』を感じるスタジオ作り」のアイデアを披露いただきました。
2人目の登壇者は古市邦人さん。現在、大阪でカレー屋を営む古市さんがプレゼンテーションしてくださったのは、料理人を農山漁村や過疎地域へ派遣する「サーカスキッチン」のアイデア。奈良の地でこのアイデアを本格実施していきたいと熱い想いをお話いただきました。
3人目はこれから起業予定の上村 瑠奈さん。普段はフリーランスのPRプランナーとして働く上村さんは、自身の子育て体験をもとに“お母さんを笑顔にする”ママ名刺サービス「me!」を起案されました。
4人目にアイデアをプレゼンテーションいただいたのは、奈良で数店舗の本屋を展開する株式会社啓林堂書店の専務・林田 幸一さん。創業当時の事業に立ち返りながら、コンセプトである「ひらき、あつまる、場」に基づいた学びを提供する新事業、「ならいごと啓林」のアイデアをお話しいただきました。
そして最後の登壇者は、現在、株式会社阪急阪神百貨店に勤務する龍ヶ江 凜平さん。奈良の地に開業予定のファッションセレクトショップ「Cucumber」について、事業の構想を紹介いただきました。
いずれの方からも事業に込める熱い想いをぶつけていただき、講評者3名も、一人ひとりのアイデアが「どうなればもっとよくなるか?」と真剣にフィードバックさせていただきました。

優秀賞は1名・古市邦人さんに決定!

SMALL BUSINESS LABO ビジネスピッチは、相対評価ではなく、審査基準に基づき絶対評価で優秀者を選出。審査基準は「志」と「事業性」の2つです。

①志:
事業への覚悟を感じるか。事業への愛情を感じるか。事業に社会性はあるか。
②事業性:
顧客のニーズがあるか。ビジネスモデルがあるか。差別化の戦略があるか。

5名とも優秀賞に選ばれる可能性もあれば、1名を選ばれない可能性もある、というなかで今回は1名の優秀賞が! 

サーカスキッチンのアイデアを披露した古市邦人さんが選ばれました。おめでとうございます!
古市さんを選出させていただいたポイントは大きく2つ。

一つめは審査基準であった社会性が非常に高く、社会課題解決に向かう事業であること。またもう一つは料理人や行政の方、地方のキーパーソンなど関わる余地のあるプレイヤーが多く、地域に広がり、実際に課題解決に向かう可能性が高いことでした。

地域課題は点の取り組みで解決できるものではなく、いろいろな人を巻き込みながら面で解決していくことが重要となるため、今後の可能性を感じ、中川政七商店としてできる限りの支援をしていきたいと選ばせていただきました。

全体講評

最後に、今回講評者の1人を務めた中川政七商店会長の中川政七による全体講評を紹介します。
中川より
そもそも、この場に来て人前で喋るということがとても大切なステップだと思います。いいと思ったアイデアでも「ダメだしされるんじゃないか」とか「馬鹿にされるんじゃないか」とか、ここに来るのはいろんな意味でハードルがあります。

そういう意味で、ここに来ている時点で覚悟を持ってやられていると思うので、そのこと自体は本当に素晴らしいことです。この場を借りてお礼をお伝えします。ありがとうございます。

僕たち講評者のコメントも、評価するということじゃなくて「どうやったら良くなるかな」と考えてお話しさせていただきました。

新しくビジネスを始める時にはいくつか考えないといけないことがありますが、そのうちの1つがどう差別化するかです。

ビジネスモデル・戦略・戦術・戦闘と、4つのレベルで何事も商売が成り立っていますが、なるべく上の階層で人と差別化できることが大切です。

例えば一番下の戦闘レベルの話だと「1000円のランチでどこよりもおいしい食事をつくる」みたいな話になりますが、そうなると料理の腕前の話などになり、僕たちはアドバイスができない。

できればそうじゃなくて、戦略やビジネスモデルのような上の階層のほうで差別化できるよう考えてほしいと思います。

でも、差を出そう、出そうと思っても、出ないんですよね。

じゃあどうやったら出る確率が高いのかといえば、ビジョンから考えることだと思います。自分たちが目指すべき未来が何なのかを言語化する。そして、それを実現するために何をすべきか考えてみてください。

現実にはいろんなハードルがありますが、いったん現実をとっぱらって、まずはビジョンからやりたいことや、あるべき未来を考えてみる。

そのうえで最後に現実とすり合わせると、より高次元の戦略やビジネスモデルで違いを生み出せるんじゃないかと思います。

中川政七商店も「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを決め、そこから工芸のコンサルティングなど、他と違う方法で事業を展開してきました。

今日の5名の皆さんはホッとしているのと同時に、帰ってからモンモンとされると思うんですけど、また磨き上げの場としてビジネスピッチを使っていただければと思います。今日選ばれなかった方も、またご参加お待ちしています。

本日はありがとうございました!
最後に、登壇者5名と講評者3名で。登壇者の皆さま、お疲れさまでした!
次回のビジネスピッチは10月23日(土)の開催。登壇を希望される方は9月20日(月)までに以下までアイデアをエントリーください。

<エントリーフォーム>
https://forms.gle/P6XyeuC3yoEynQyB7


皆さんのアイデアの種がよりよく育っていくよう、N.PARK PROJECT一同、全力でご支援しますので、奈良の地を楽しくするアイデアお待ちしています!
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