【イベントレポート】SMALL BUSINESS LABO 事業計画講座（第1回）

2023年1月25日(水)、奈良県が主催し、中川政七商店が企画運営を担当する「SMALL BUSINESS LABO 事業計画講座ー経営改善の習慣化を事業計画とDXで実現するー」の、第1回を鹿猿狐ビルヂング3階・JIRINおよびオンラインにて開催しました。

本講座は全5回にわたり、「経営改善の習慣化」をテーマに、事業計画の立て方やPDCAを回すための仕組みづくりを学んでいくもの。対象者は奈良県内に事業所を有する中小企業事業者・個人事業主です。

なお事業計画には「中期経営計画」と「単年度実行計画」の2つが含まれますが、本講座では基本となる単年度実行計画にフォーカスして開催しています。

講座のゴールは冒頭でもお伝えした通り、事業計画のPDCAを回すための、知識とインフラを整えること。そのために、【1】管理会計の基礎知識をインプットする、【2】単年度実行計画を立てる、【3】仕訳ルールと運用インフラを整備する、の3つの段階に分けて、講座を進めてまいります。

第1回となった今回は、代表講師の中川政七による「そもそも経営者の心構えとは？」の話からスタート。「いい会社の条件とは？」「いい会社を目指すために経営者は何をすべきか？」「なぜ事業計画が必要で、そこにデジタルツールが関連するのか？」など、講座の前提となる内容をお伝えした後、第1回の主題へ移っていきました。

「管理会計の基礎知識をインプットする」と掲げた主題では、事業計画を立てるためになくてはならない、管理会計の基礎知識について話を展開。

「管理会計とはなにか」「なぜ管理会計が重要なのか」「決算書を読む（読み方のポイント）」「（管理会計を進めるために、会計を）部門に分ける」の4つのステップで話を進め、あっという間に予定の2時間が経ち、終了の時間を迎えました。

県内各所の事業者様より応募いただき、満席にて迎えた当日。全国的に大寒波に襲われた日の開催であったため、一部の方がオンライン参加となられたものの、会場には20人以上の方が集まり終始メモを取りながら真剣に聴講されていました。

受講後にご参加者の皆さまから頂いたアンケートの感想を、一部ご紹介します。

「投資すべきタイミングでの数字の見方や考え方がピンポイントで学びになりました。ありがとうございます」

「具体的な事例を話していただくことにより、より理解が進みました。事業計画を考える良いきっかけになっていると思います」

「全ての数字をみなくていい、という言葉でだいぶ救われました。色々なご経験や決断などお聞かせ頂いて、場面、場面をしっかりと捉えることが大事だと思いました」

「経営していくなかで、何を把握するべきなのか、把握したものをどう生かしていくべきなのかということを、改めて認識いたしました」

経営者は組織におけるポジション上、「成長しろ」「勉強しろ」と言われる機会は少ないもの。ですが、中小企業の成長は、経営者の成長とニアリーイコールともいえます。事業計画や会計を「わからないから」と手放すのではなく、学び続けることは必ず、事業の成長に直結するでしょう。

残すところあと4回。受講者の皆さまにとって、事業を一つも二つも上のステージに進めていくきっかけとなりますように。第1回のご参加、お疲れさまでした！